なぜ Wi-Fi をオンにすると現在地が測定できるのか?

先日弊社のクライアントから、

「GPS 機能を持っていない Android タブレットを使っていたのに
マップアプリなどでかなり精度の高い現在値が表示されて驚いた。
どうして現在地がわかったのか?」

という質問をいただきました。
 

確かに、現在地を調べると言って
まず出てくるのは GPS 機能かと思います。
 

そこで本日は、

  • スマートフォン/タブレットがどのようにして現在地情報を取得しているのか
  • 現在地が正しく取得できないときの対処方法

についてお話しさせていただきます。
 

この情報を知れば、iPhone 利用時などに聞かれる
「Wi-Fi をオンにすると位置情報がより正確になります」と言う
ダイアログがなぜ出るのか、の意味がわかりますよ。
 

どのようにして現在地情報を取得しているのか

まずはスマートフォン/タブレットが
どのようにして現在地情報を取得しているのか
について見てみましょう。

スマートフォンやタブレットの OS としては、
iPhone/iPad などの iOS 、Android、Windows、など
たくさんの種類があります。

しかし、どの OS であろうが
現在位置を取得するには次の3つの方式しかありません。

  • GPS
  • セル ID
  • Wi-Fi

順に特徴などを見ていきましょう。
 

GPS

GPS(Global Positioning System)とは
「全地球測位システム」と呼ばれ、

複数の GPS 衛生の情報を使った現在地を取得するシステムです。

○長所

  • 誤差は数メートルと精度が高いこと
  • 多くのデバイスに搭載されていること

○短所

  • 衛生を利用しているために屋内での利用に難があること
  • 測位に時間がかかる(状況によっては数分)こと

セル ID

セルとはセルラー、つまり普段通話に使われている
携帯電話基地局の電波を利用して測位を行う方式です。

原理的には3つの携帯電話基地局の電波強度がわかれば、
現在地を特定することができます。

○長所

  • 携帯が繋がるところであれば屋内でも使える
  • 測位が早い(数秒)

○短所

  • 携帯電話提供会社との契約が必要
  • 精度が低い(数km)

Wi-Fi

Wi-Fi とは無線 LAN 規格の一つで、
カフェやショップでインターネットを利用できるように広まっています。

各デバイスは無線 LAN アクセスポイントと呼ばれる
機器との間で通信を行うため、

接続しているアクセスポイントの設置状況によって
位置情報の精度が変わります。

○長所

  • Wi-Fi 設備があれば、屋内でも測位が可能
  • 精度は中程度(10~200m程度)
  • 測位が早い(数秒)
  • 多くのデバイスに搭載されていること

○短所

  • 位置情報サーバーと通信できる必要がある

この3つの方式の中で、Wi-Fi だけは事情が少し違います。

GPS や セル ID は自身が位置情報を持っているのですが、
Wi-Fi は機器がどこに設置されるかわからないため、
Wi-Fi 機器と位置情報をリンクさせる仕組みが別途必要になるのです。

このリンクさせる仕組みは世の中で共通されていないため、
例えば Google や Apple、Microsoft が
それぞれのサーバーで取得した情報を管理しています。

あなたも、Google カーが公道を走って
位置情報を取得しまわっていたニュースが、
記憶にまだあるのではないでしょうか?
 

そしてスマートフォン/タブレットは、
基本的にこれら3つの方式を組み合わせて
現在位置を取得/精度を高めるように動作しているのです。

普段も、あなたのスマートフォンがどこにあるのか、
繋がっている Wi-Fi はどこなのか、などの情報が
収集されています(知らなければ怖いかも!?)
 

ですので、既に Wi-Fi 機器と位置情報とが
リンクされている環境であれば、
Wi-Fi のみでも現在地が特定できるようになるのです。
 

このような仕組みなので、
Wi-Fi 機器を引越などで移動した環境だと
まれに現在地が正確に取得できなくなることがあります(笑)

現在地が正しく取得できないときの対処方法

これまでのお話しを前提にして、
現在地が正確に取得できないときの対処方法をまとめてみます。
 

すべての測位方法を利用可能にする

GPS、Wi-Fi などをまずはオンにしてみましょう。

最近の OS は情報を組み合わせて
現在地を取得するようにできていますので、
少しでも情報量を多くしてみるというものです。
 

空の見通しが良い場所に移動する

もっとも正確に位置情報を取得できるのは GPS ですので、
できる限り GPS 衛生からの電波を受信しやすい場所へ
移動するのが吉です。

建物から出る、屋上に上がる、遮蔽物から離れる、などです。

山間部でも電波の受信感度が悪くなります。
 

アプリを更新する

現在地情報を取得する仕組みは OS ですが、
それを利用するのアプリケーションです。

バグや精度に問題があるバージョンを
使っている可能性もありますので、
できる限り新しいものを利用するようにしましょう。

まとめ

現在位置情報と言っても
その取得方法は複雑になってきています。

プライバシーの観点から言っても、
これらの情報を見境無しに提供するのは得策とは言えません。
 

自分の位置情報がどのようなことに
使われているのかがわからなければ、

機能をオフにするというのも
自衛手段の一つとして良いと思います。

GPS や Wi-Fi 機能をオフにすると、
バッテリーの持ちが良いというメリットもありますね。
 

具体的なやり方などを知りたければ、
弊社の IT コンサルタントにご相談ください。
 

その他、IT 関連の疑問があれば、お気軽にご相談ください。
※Excel や Word などのソフトの疑問などでも大丈夫ですよ!

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